2位 :校正プロ(editing-Pro.)
納期:★★★★★★★★★
最短30分 (シングルチェックの場合)。クラウドサービスで、海外の校正者が対応するため24時間対応可能。 |
■英文校正を急ぐ場合、見比べるポイントは最短納期だけではない
英文校正を依頼する場面において、納期に対する要求はさまざまです。
例えば英語で書いた仕事の報告書を、とにかく急ぎで上司に上げなくてはいけない。それも今晩中に何とかできないかというケース。
あるいは取引先との英文契約書や、社内の決裁書、通関書類など、ごくわずかの語数だが正確かつ特急で(数十分で!)仕上げたい場合などもあるでしょう。
一方で、何十枚にもおよぶ専門的な学術論文を見てほしい。納期的には余裕があるからしっかりお願いしたい、という場合もあります。
1.とにかくスピード重視なら
とにかくスピード重視の場合は、その英文の特性と合わせて、サービスが提供するメニューを見極めることが必要です。
もっとも手軽で早い校正を求めるのであれば、Gingerに代表される機械校正があります。英文を貼り付けるだけで、即時で校正を行ってくれるものです。ただし人の手を介していないため、校正結果の正確性については、自己判断する必要があるでしょう。ある程度英文に慣れている人が使いこなすツールと考えたほうが良さそうです。
また近頃は、校正は人が行うものの、アサインのためのコーディネーターを介さない「クラウド翻訳」も登場しています。このタイプのサービスの利点は、マッチング作業を行う工程がないため、24時間365日受付されるということでしょう。
さらに校正者は海外にいる人も大勢いるため、ビジネスアワーに関係なく作業してもらえる期待が持てます。
言ってみればシステムと人力の良いとこ取りですので、一度試してみるのも良いですね。
2.論文校正の場合
学術論文の場合も、校正サービスに何を期待するかにより、納期のとらえ方は変わってきます。期日があり急いで論文を仕上げる必要があるのか。それとも特定のジャーナルに狙いを定め、納期よりも確実なアクセプトを狙いたいのかなど、様々でしょう。
論文校正を提供する会社でも、大抵は「エクスプレス」など短納期のサービスを提供しています。最短の場合、数時間で論文をチェックしてもらえますが、この場合、多くは英文法チェックのみに限定し、クロスチェックは省かれることが多いです。
またサービスを決める場合に気を付けなくてはならないのが、納期だけを見比べるのではなく、単語数も要注意です。1日で納品とうたっていても、その上限語数を600語としているサービスもあれば、5000語としているものもあります。
3.急ぎの場合の注意点
「最短○時間」と書かれていると、自分が原稿を送信したら、その○時間後に納品されると思いがちですが、基本的には「校正者が作業を開始してから」の時間です。サービスにより抱えている校正者の人数は異なり、人数が多いほどすぐに着手してもらえる可能性が高くなるでしょう。
また英文の分野が専門的であればあるほど、適任の校正者がアサインされる時間は長くかかる傾向にあります。逆にビジネス文書など一般的なものであれば、すぐに作業が開始されると思って良いでしょう。
急ぐ場合、単に最短納期を見比べて判断するのではなく、校正者の規模や、そのサービスの得意分野と自分の英文の分野とのマッチングも考慮に入れたほうが、より早い納品が期待できます。
もう一つ、サービスにより「○日」なのか「○営業日」なのか、考え方が異なります。土日を挟む場合、またゴールデンウィークや夏季・年末年始など、コーディネーターが不在のため稼働をしない場合があるので気を付けましょう。